AK47
AKとはロシア語でアブトマット・カラシニコヴァ(カラシニコフ突撃銃)をあらわしている。1947年に旧ソビエト軍に制式採用された最初のアサルトライフルで、以後M16と世界を二分するアサルトライフルと言われるまでになった。ミハイル・カラシニコフの設計によるこの銃は、アサルトライフルの最高傑作と呼ばれ、信頼性が極めて高いのが特長である。構造も単純で頑丈なため、かなりラフに扱っても問題なく使用できる。多少砂が入ったくらいではジャミング(弾詰まりなど)を起こすこともない。簡単に分解できるのでメンテナンス性も高く、劣悪な環境下の戦場での使用には最適の銃といえるだろう。命中精度などの点ではM16など西側諸国の銃にやや劣るものの、実用上は十分なレベルともいえる。習熟も容易で、教育水準の低い徴募兵やゲリラなどでも扱える単純さを持っている。作動方式はガス圧利用式で、ターンボルトロッキングシステムを採用。使用弾薬は7.62×39mm弾というやや短い弾を使用し、反動も小さいためフルオート射撃時のコントロール性も良好だ。NATO規格の5.56×45mm弾と比べると貫通力などに劣るが、ストッピングパワーは高く、弾丸が重いため横風の影響を受けにくいという長所もある。後に改良型のAKMや5.45×39mm小口径高速弾を使用するAK74シリーズなども登場。旧東欧諸国や中国などでも多数のバリエーションが生産されている。

■DATA AK47
口径:7.62×39mm/全長:874mm/重量3,840g/装弾数30発